2025年7月8日、「介護支援専門員実務研修受講試験対策Web講座」の第2回を開催しました。
今回の講師は、千歳市在宅医療・介護連携支援センターの寺田 史人。
介護支援専門員として 現場で培った知見をもとに、ケアマネージャー試験で押さえるべき「介護保険制度」と「ターミナルケア」にフォーカスした実践的な講義を展開しました。
介護保険制度――基礎から最新事情まで
研修冒頭では介護保険制度の全体像を丁寧に解説。
第1号被保険者(65歳以上)と第2号被保険者(40~64歳で特定疾患該当者)の違いや、被保険者にならないケース(医療保険未加入、日本に住所がない場合など)についても具体例を交えて説明しました。
サービス利用の流れでは、市町村への申請から認定調査、主治医意見書、審査会を経て要介護認定を受けるまでのプロセスを、現場でのポイントを交えて紹介。
また、介護保険の財源や自己負担(1~3割)の仕組み、所得や世帯構成による違いについても最新の制度動向を踏まえて解説しました。
サービス種別や管轄の違い(居宅・施設・地域密着型サービス)、福祉用具購入・住宅改修の助成上限、地域支援事業の役割にも触れ、介護保険法における国・都道府県・市町村それぞれの責務についても整理。制度の本質を再確認する内容でした。
ターミナルケア――“その人らしさ”を支える視点
後半はターミナルケアの基礎知識を中心に、疾患別の身体機能変化や死期が近づいた際の具体的な症状(意識障害、呼吸・循環器症状など)を解説。
エンゼルケアの意義や、往診と訪問診療の違い、意思決定支援のあり方についても、現場での実例や倫理的な観点を交えて語られました。
「本人が意思表示できないとき、家族や近親者、友人も含めて“その人らしい生き方・死に方”を支えることが大切」と寺田氏。単なる知識の解説にとどまらず、ケアマネジャーとしての姿勢や支援のあり方についても考えさせられる内容でした。
合格のための実践的アドバイス
寺田氏は「過去問を繰り返し解くことが合格への最短ルート」と強調。
分野別学習や効率的な暗記法、介護保険法の条文(第4条・第5条など)を押さえる重要性も伝え、すぐに実践できる勉強法を紹介しました。
今後のご案内
ちとせの介護医療連携の会は、今後も地域のケアマネジャーの育成の為、法人全体でバックアップしていきます!
次回の講座もぜひご期待ください。
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