5月20日(水)、北ガス文化ホールにてちとせの介護医療連携カレッジ 2026「ACP実践コース①」を開催しました。
講師は、北海道家庭医療学センター 向陽台ファミリークリニックの鈴木 喬之 先生。介護士・ケアマネジャー・看護師・社会福祉士・保健師・行政職員など、異なる職種の33名が集まり、ACPについて一緒に考える時間となりました。
「ACPって、難しそう」と思っていませんか?
研修の冒頭、鈴木先生はこんな問いかけから始めました。
「口から食べられなくなったら胃瘻はどうしますか?」「心臓が止まったら蘇生しますか?」——ACPというと、こういった重い選択を迫られるイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
でも今回の研修で見えてきたのは、それとはちょっと違うACPの姿でした。
ACPの本質は「その人を知ること」
ACPとは、将来の医療やケアについて本人・家族・支援者が繰り返し話し合い、本人の意思決定を支える取り組みです。治療の可否を決める作業ではなく、その人の価値観・生きがい・大切にしていることを共有する会話が核心にあります。
年齢や健康状態は関係ありません。むしろ元気なうちから、日常の中で少しずつ始めていくものです。
鈴木先生が紹介した出発点となる問いはシンプルです。
- 「自分が楽しみにしていることって何ですか?」
- 「生きがいってなんですか?」
- 「これからのことで、一番気がかりなことは?」
ポジティブな問いから入ることで、自然な会話の流れの中でACPが始まります。
「日常の雑談が、ACPになる」
グループワークでは、多職種が混在したグループで活発な対話が生まれました。参加者から出た気づきの中で、特に印象的だったのはこんな言葉です。
「支援中の雑談の中からその人を知れる。それがACPにつながっていたんだ」
「1回15分の会話でも、多職種が集まると数時間分の情報になる。自分の知らないその人が見えてくる」
「価値観はひとつじゃない、という言葉が刺さりました」
職種が違えば、見えているものも違う。だからこそ、多職種で集まって情報を共有することに意味がある——そんな実感が、参加者の言葉の随所に滲んでいました。
カレッジで生まれる「つながり」
今回の研修で印象的だったのは、内容だけではありません。異なる事業所・異なる職種の人たちが同じテーブルで話し合う中で、「あ、あの施設の方とこんな話ができた」「こういう視点は持っていなかった」といった声が自然に生まれていました。
地域で働く仲間と顔の見える関係を築いていくこと。それ自体が、カレッジの大切な目的のひとつです。
アンケートでは、参加者全員(100%)が「参加目的に合致していた」と回答。「今後も継続して参加したい」「他のスタッフにも共有したい」という声も多く届きました。
次回のカレッジのご案内
📅 第2回:2026年6月24日(水)18:00〜19:30
テーマ:「なぜ噛む・嚥む? 咽込みのメカニズムと原因・観察のポイント」
嚥下や誤嚥に関わる基本的なメカニズムから、現場で役立つ観察のポイントまでを多職種で学びます。
千歳市内の介護・医療・福祉に関わる方であればどなたでも参加できます。「久しぶりに顔を合わせたい」「他の職種の方と話してみたい」という気持ちだけでも、ぜひお気軽にどうぞ。
お申込み・詳細は以下よりご確認ください。
📩 お問合せ:NPO法人 ちとせの介護医療連携の会
TEL:0123-49-3330 MAIL:chitose.renkeicenter@gmail.com
主催:千歳市在宅医療・介護連携支援センター ちとせの介護医療連携カレッジ 2026
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