嚥下亭『歯科医師からみた摂食嚥下に係る多職種連携』の報告

イベント報告

ホームページをご覧の皆様、こんにちは。

本日は、2月13日(水)に開催した

『歯科医師からみた摂食嚥下に係る多職種連携』の報告です。

講師は、ささき歯科医院 院長の佐々木敏博先生です。

先生は日ごろから

「口腔ケアについては、歯科医師が一番知識があり知っていることが多いが、どーしても一人ではできないので、他の職種との連携が必要となる。だから多職種連携は重要なんだ!」といつもおっしゃっていて、嚥下亭への思い入れも人一倍です。

先生は、とても多忙な日だったらしく、お昼ご飯も食べる暇がなかった…

とチョコレートを食べていました。

 

今回の受講者もいつものように、医師、歯科医師、介護支援専門員、看護師、リハビリテーションスタッフ、管理栄養士、社会福祉士、介護職員と多職種が集合しました。

そんな中でも、今回は、介護職員の参加が8割!

・「あいうべ対応」

・他の専門職が、どうして多職種連携が必要だと考えているか

・義歯の重要性や筋力について

佐々木先生は、他の専門職の人たちにもわかりやすく、事例なども取り入れながら、お話ししてくださいました。

今回も、満員御礼!皆様、ご参加ありがとうございました。

以下、参加者のコメント

Q.印象に残った内容やあなたが多職種連携で気を付けていることは?

・ オーラルフレイルが起きているときは、全身もフレイルなため歯科医師だけでなく、多職種で関わる必要があるという点
・ 専門的なことをいかにわかりやすく伝えることが出来るのかを注意している。医師から医師への相談や嚥下亭のつながりがあるため様々な連携が出来ていると思うのですが、施設の方などで、そういったつながりのない場合は、どのようにしたらよいのでしょうか
・ 多職種の一人ひとりが大切な歯車になっていると改めて思いました。
・ 相手の話をよく聞くことやしっかり挨拶することを心掛けています。
・ とても面白い講義でした。「フレイル」という言葉を初めてしりました。食べる意欲のたる高齢者は、お元気な印象がありますし、実際に楽しんでいるなぁと介護に係って思うところです。介護支援専門員として連携の大切さを身に染みて感じました。
・ 少しの変化に気づき、対応していくことが大切なこともあると思うので、気づき次につなげていくことができる人になりたいと思いました。
・ 低栄養の方の何か食べたらいいもの、いま、このような物がありますよということなど、情報を取り込みことは難しいため、今回のお話しはとてもためになりました。
・ 嚥下亭などの講演会に参加して他職種の方々とお話を聞くことから始めていきたいです。
・ あれ!と思ったときに多職種に相談できる環境が大切だと思いました。
・ 医師からの指示がっても認知症などで本人や家族に理解していただけない等、良いことだと思っていても実行できないことがあります。無理やり行うことも難しく、少しでも良い方向に向かうよう、各職種の連携が重要だと思いました。
・ 一人で考えるより、みんなで考えて方がよいと思いますが、施設内であれば、なかなか外にでて他の事業所等との連携が難しいと思います。なので、出来るだけ嚥下亭などに参加させていただいています。
・ 義歯を作成してもそれを使う筋肉がなければいけないし、筋肉をつけるリハビリテーションを効率よく行うために栄養をつけなければならないし…連携していくことの大切さがわかりました。
・ 口腔内・義歯の重要性、口角、骨格筋の重要性、など高齢者、ADL低下を防ぐにはしっかりとした口腔内を保つことが大切なことを理解することができて良かった。今まで、下の動きは大事ということはわかっていたが、舌以外にも重要な物があり、そこも改善していかなければいけないのだと学ぶことができた。また、歯科だけでなく、多職種とのきちんとした連携・情報共有をすることで、患者の虚弱・ADL低下を防止することができるのだと気づけたことと、これからも連携・情報共有を心掛けて接して行きたいと思う。
・ 口呼吸の問題、オーラルフレイルに対し、現場では何を行っていけるか?教えていただきました。
・ いろいろな機関をみて、リハビリ、体操、人脈を広くして行っていくことが大切だと思いました。情報共有や知識を取り入れることもとても大事。
・ 胃ろうの患者さんが、食べられるようになったお話。それには、舌の筋肉が大切であること、義歯ではなくした、頬っぺた、あごのそれぞれの筋肉運動が最初に大事なこと、今後利用者さんの口回りの観察を行っていきたいと思います。
・ 印象に残ったのは口呼吸についてです。口が乾いたりすることが多いですが、鼻呼吸ではなく口呼吸をしているのが原因であると思いました。人間は本来鼻呼吸であるという言葉は、とても印象に残りました。横文字が多いなという印象も受けました。
・ 本人が口から物を食べたいと思っている利用者さんが口腔体操をしている姿が印象的だった。利用者さんがきちんと口からたべられるようにバックアップして行おうと思います。健康も楽しみも心の良い状態もまずは、食べられることからと思っています。
・ ちとせの介護医療連携の会の活動に参加することで、「顔の見える関係」が出来、これからが楽しみなのですが、具体的にはまだまだだと思っています。
・ 「あいうべ体操」がとても参考になりました。
・ 連携は大事とこのような場で話をすること(まだ連携に協力的でない人に協力してもらうには)継続が大切であると感じました。
・ 利用者さんに口腔ケアのときにしっかりと行っていただき、健康づくりも大切なので利用者さんの相手の立場を理解して勤めたいです。
・ 歯科医師からみた観点が残っています。フレイル、サルコなどがよくわかり勉強になりました。口腔ケアを通じていろいろな分野にわたり総合的ケアが大切だと思いました。
・ ひとくちに、歯の問題と言っても、歯科医師だけに頼るのではなく、多職種が連携し日々の生活の改善をすることにより、サルコやフレイル(オーラル)の防止につながるのだと勉強になりました。
・ 多職種で関わることで、ADL(嚥下状態)が改善する場合があることがわかり、連携はとても大切なことだとわかった。思い込みではなく、視野を広げてケアをしていくことが必要だと思った。
・ 一つの視野ではなく、いろいろな視野で分析していくことを心掛けている。(同じ介護職の中でもいろいろな視野がある)。カタカナ(英語)の意味も理解できた。
・ 医科、歯科、医療と介護の連携がなければ、どこか一つが頑張っても高齢者の生活を支えられないということが印象に残った。「あいうべ!」を日々取り入れ支援していきたいと思います。
・ 多職種が連携することで改善していく内容が増えている。
・ 歯科だけでなく、様々なかかわりで、改善されていくことがよくわかりました。フレイルとサルコペニアの意味も分かり良かったです。
・ 多職種の組み合わせにもいろいろあり、連携の取り方も必要に応じた方法が一つではなく多くあることが印象に残りました。現場でのより多い情報が連携のカギにもなっていくと思いました。現場として多く提供していけるよう努めていきたいと思いました。
・ 今まで心掛けていたことに加えていきたいことが今回の嚥下亭に来てでてきた。「あいうべ体操」や自力で歯磨きをしている方のアフターケアがさらに心掛けていきたいと思った。身体機能の内容も口腔内とつながっているので、手足の指の筋力強化も必要だと考えた。当施設での利用者様の例がでたのですが、今後、今回の研修で得た内容を考えながら家族にも提供できる情報があれば、介護支援専門員と協力して進めていきたいと思いました。
・ 多職種で連携することで、味覚がわからなくなった人でも目的をもっていれば少しずつでも良くなっているということ。医療・介護の連携によりいろいろな部門に広げていけるのでどんどん声を発していくことが大切だということが印象に残りました。
・ 筋肉量が低下した方には義歯が合わないだけでなく口、舌の動きができるよう「あいうべ体操」などを促し、より多くの筋肉が使えるように心がけていきたいと思いました。
・ 口腔内は歯科だけでなく、医療も関係していることはあまり意識したことがなかった。これから口からいろいろな部分もみながら仕事に役立てていきたいです。
・ グループホームなので家族と病院、スタッフとの連携は心掛けていますがなかなかうまく連携できていないように感じます。うまくいった症例は多職種連携が出来ていたからだと感じました。
・ 食べるための口づくりは筋肉にあったというのが印象的でした。体のフレイルは知っていましたが、オーラルフレイルというのは初めてでした。視点が一つ増えました。
・ 介護職員をしています。佐々木先生は利用者様の専門的ケアを行っていただいております。いままさに、義歯が上あごから落ちてしまう利用者様が1フロアで2名います。低栄養、オーラルフレイルが見受けられます。「あいうべ体操」は大変参考になりました。ただ発声しても言葉が出ない方、理解できない方がいます。
・ 多職種と関わる際には、相手の視点、立場を考えて、相手にとってわかりやすい言葉で伝えるなどのことについて気を付けています。
・ 食事量が低下し、義歯を調整しても、口腔内と全身のフレイルによって食事量が改善されなかったというケースが印象的でした。食事量が低下する前に「パタカラ」や「あいうべ」で筋力低下を予防することが出来ればと思いました。
・ 低栄養への対応
・ 医師からの情報、アルツハイマーで風味障害がおきる味覚障害ではないこともある
・ いろいろなことを、家族や関係職種に聞くようにしている。

 

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